祈りの丘絵本美術館ブログINORI-NO-OKA Picture Book Museum BLOG

うちの本棚より かわいい悪魔の絵本

1月13日 日曜日

明日が成人の日ですが、

私の姪っ子は今日が式典です。

心の優しい大人になってね。

 

さて、心の優しい悪魔の息子、

アスモデウスの物語をご紹介!

この子、とても弱虫なのです。

「地獄の悪魔 アスモデウス」あすなろ出版 ウルフ・スタルク(作) アンナ・ヘグルンド(絵) 菱木晃子(訳) ※現在品切れ

以前から、私Iのブログに何度か登場している

私の好きな絵本作家 アンナ・ヘグルンドが絵を描いた絵本です。

 

洗面器のお湯で足の爪を洗ったり、

静かに座って食事をするアスモデウスに、

悪魔のパパはがっかりします。

「あばれたこともなければ、だれかをいじめたこともない。」

と息子を情けなく思う悪魔のパパは、

アスモデウスを地上におくりだすことに決めます。

「人間をひとりたぶらかし、わしの息子であることを証明するのだ!」と。

 

さて、アスモデウスは地獄の出口へ続く

666段の階段をあがっていき、

お日さまの明るい光が かがやく地上へと出ます。

 

悲しんでいる人間の女の子に出会った

アスモデウスは、女の子の望みをひとつ叶え、

ひきかえに女の子を悪魔のパパの待つ地獄へと

連れて帰ります・・・が、

心優しいアスモデウスは女の子に逃げるように言います。

 

優しくてかわいいアスモデウスの物語。

心にほんわかとしたものが残ります。

 

Iでした。