童話館基金

子どもの平和と生存のための童話館基金 -2001年、童話館は創業20周年を記念し「子どもの平和と生存のための童話館基金」を設立しました。アジア地域を中心に、困難な状況にある子ども達や女性達へ、ささやかでも手を差しのべ、ともに生きたいとの願いのもと、運営されています。毎年、童話館グループより資金を拠出して、人々の自立に向けた支援を行っています。
私たちが絵本をとおして得る幸福感の、小さな輝きを

 2008年12月で、童話館は創業27年となります。皆さまに支えられて、ここまで歩むことができました。私たちは、家庭に絵本を届けながら、同時に、目の前に見えずとも、この世界で同じ時を生きている、困難のなかにいる子どもたちにも心を寄せていたいと思ってきました。この思いをかたちにしたのが、「子どもの平和と生存のための童話館基金」(略称 童話館基金)です。
 童話館基金は、2001年、童話館創業20周年を記念し設立されました。設立にあたっては「童話館ぶっくくらぶ通信」で、会員の皆さまにお知らせしました。童話館代表の川端は、このように述べています。

 12月10日をもって、童話館は20周年を迎えます。これもひとえに、童話館を見守ってきてくださった方々、とりわけ、「童話館ぶっくくらぶ」の輪に集っていただいた、多くの会員の方々のお力によるものです。心より御礼申し上げます。
 これまでは、毎月届けられた絵本・こどもの本は、子どもたちを、喜びの輝きのなかに包んできたと信じます。そして、その輝きは、一方で他の子どもたち、今、困難な状況にある子どもたちの一隅を照らすことができるでしょう。私たちは、それらの輝きを集め、会員の皆さんにかわって、彼らのもとへ贈っていきたいと思います。
──(2001年11月「童話館ぶっくくらぶ通信」より)

 「童話館基金」は、毎年童話館グループから資金を拠出し、アジア地域を中心に、さまざまな支援活動を行っています。多くの「ぶっくくらぶ」会員の方からも直接ご協力いただいています。おかげさまで、第6期(2006年12月~2007年11月)は14,232,283円を拠出しました。支援実績と収支の報告は「ぶっくくらぶ通信」でも行っていますが、『紙結い』誌上でも、新しい情報を加えながら、支援活動の内容や現地の人々の様子をお伝えします。

童話館基金概要

◆目的

  1. アジアを中心とした、困難な状況にある子どもたちを、できるところで支援する。
  2. 同じく、子どもの身近に位置する女性の平和と生存、自立のための支援を行う。
  3. 国内においても、緊急かつ必要な場合の支援を行う。

◆事業

  1. 既存のNGOの、子どもと女性にかかわる事業への参加
  2. 講演会、スタディツアーなどの企画。

◆形態

  1. 童話館より、資金を拠出する。
  2. 川端の講演料を拠出する。
  3. 「ぶっくくらぶ」会員の参加も歓迎。(年会費2,000円)

これまでの主な支援活動

●イラク/「バスラ産科小児科病院」支援

[活動報告]イラク「バスラ産科小児科病院」の現場より - ”「童話館基金」からの医薬品の支援がなければ、私たちのがん患者には希望がないのです。私たちに希望をもたせ続けてくださっていることに感謝します。” ──「バスラ産科小児科病院」小児科医 モハメド・アッバス氏からのEメールより

 イラクでは、湾岸戦争とイラク戦争で、アメリカ軍によって使用された劣化ウラン弾の影響と考えられる、白血病や小児がんが急増しています。
 そのうえ、長く続いた経済制裁と治安の悪化の影響で、医療事情は極度に困窮したままです。病院への、抗がん剤などの薬の供給は滞り、点滴用の薬剤のバッグや注射針のような消耗品さえ不足しています。

 「童話館基金」は、小児がんに苦しむイラクの子どもたちを支えるため、イラク南部の「バスラ産科小児科病院」へ、現在(2008年10月)まで、毎月、医薬品の支援を続けています。
 また、NGO「アジアとむすぶ市民の会・長崎」や、長崎大学医学部と連携してモハメド医師やイドゥリース医師を長崎に招き、医療研修を実施(2005~2007年/のべ4名)。彼らは今、イラクの困難な状況下で研修の成果を活かしています。
 被爆都市長崎の企業として、今後も、医薬品支援などの活動と、情報発信を続けます。

戦火の爪あとに生きる-劣化ウラン弾とイラクの子供たち- また、童話館出版では、日本の子どもたちに、劣化ウラン弾とイラクの子どもたちについて知ってもらう本『戦火の爪あとに生きる』を出版し、「童話館ぶっくくらぶ」会員の方々へもお届けしています。

●パレスチナ/難民キャンプ子ども図書館建設

子どもたちに本を贈ることは、パレスチナ・イスラエル間の憎しみと暴力の連鎖を断ち切る力となるのでは。

●タイ/農村部・山岳部・学校施設・奨学金支援

急激な経済発展の陰で、貧困にあえぎ、エイズ、麻薬、児童買春などの問題を抱える地域の教育を支援。

●ネパール/母子保健衛生活動

妊産婦死亡率が高いネパールで、村の女性を「出産介助ボランティア」として育成するプログラムなどを支援。

●フィリピン/ストリートチルドレン支援

貧困から路上での生活へと追いやられている子どもたちへの、教育支援や職業訓練のプログラムをサポート。

●国内/子ども専用のホットライン「チャイルドライン・ながさき」の運営

子どもからの悩みの電話を、研修を積んだ大人のボランティアが受ける仕組みで、日本では現在60か所以上に設置。
長崎では2007年に開始。



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